COLUMN
第3回:選手との関係作りで大事にしたいこと

どのような職種であっても、自分の仕事が円滑に、なるべくストレスなく進むように環境を整えることは大事なことでしょう。
初回に書いた、なるべく風通しの良い環境を自分と外国人選手の周りに作っておくということも、結果的には自分の業務遂行を円滑にしてくれます。
外国人選手と通訳の関係も同様です。
キャンプからシーズン終了まで毎日のように接するわけですから、お互いに無用な気遣いなどが不要な関係でいるのが理想だと思います。
こうした関係を築くうえで最も重要なのは、やはり2月のキャンプ期間です。
1か月にわたってともに過ごすわけですし、また新入団選手であれば、最初の1か月でどのような印象を担当選手に与えるかは、その後の関係にも影響するからです。
この時期は、主にそのシーズンで使うもろもろの野球用具のことや、新しいユニフォームの細かな仕様変更などについて、選手から通訳への要望が特に多いときです。
こうした要望に迅速に対応することが、まずは信頼を得るために最も重要です。
通訳は間に入っているだけのこともあり、場合によっては依頼先からの反応が遅く、こちらとしてはどうしようもないことも多々あります。
そのような時も、「いつ先方に確認の連絡をした」「納品はいつを予定していると言っている」などと、選手に聞かれる前にこちらからその話題を持ち出すことが大事です。
こうした姿勢でいると、選手からの要望が結果的に多くなったりもしますが、それは「この人に頼めばすぐに対応してくれる」と信頼されている証なので、むしろ喜ばしいことです。
「頼まれたことはすぐにやる」「聞かれる前に進捗を伝える」ということは、どのような職場においても、信頼関係を構築するための大前提なのかもしれません。
これを踏まえたうえで、次回からはさらに外国人選手の心を捉えるために、私が大事だと考えているポイントを2つ挙げたいと思います。
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依田大介
香港生まれ、6歳で日本帰国後、中学までインターナショナルスクールに通う。大学卒業翌年より読売巨人軍勤務。現在、巨人軍英語通訳。